これは喫煙歴25年で過去に3度の禁煙失敗を繰り返し、もう自力では禁煙できないと悟り(今さら…)藁にもすがる思いで禁煙外来の受診を決意した1人の男の物語です
百害あって一利なしと言われるタバコですけど「百害もないし一利くらいあるわっ」と思ってずっと吸い続けてきました
が、
現在、禁煙補助薬を飲みながら禁煙実行中という身です
僕がなぜ本気で禁煙しようと思ったのか、禁煙外来はどんなものなのか、本当に禁煙外来でタバコをやめることができるのか？を経過と共にまとめてみようと思います
禁煙したいけど、どうにも一歩踏み込めない方や禁煙外来に行こうかどうしようか迷ってる方など禁煙を前向きに考えてる人達のお役に立てれば幸いです
【禁煙外来レビューvol.2】
【禁煙外来レビューvol.3】
【禁煙外来レビューvol.4】
なぜ禁煙外来を受けようと思ったのか？
なぜ僕が25年間も吸い続けてきたタバコをやめようと思ったのか…
まぁ、理由はいくつかあるんですが一番の理由としては最近患った持病の薬の効き目を低下させることと薬の副作用のリスク増大や合併症への悪影響があるとされているためです
実際、病気になってから半年くらいの間は今までと変わらず喫煙を続けていたんですよね
って、そう思ってましたからね
薬を飲み始めてからは完全とまではいかないけど症状が軽くなってたから
そう感じてタバコをやめるという選択肢はまったくなかったですよ
だけど、半年以上が過ぎても症状が無くなることはなく、それどころか悪化し始めたんです…
仕事もさることながら日常生活にも影響してきたので、病気が少しでも良くなる可能性があるならなんでもやっていこうと思い禁煙を決意したのです
禁煙外来とは？
ということで、禁煙を決意したんですが自力で禁煙できなかったもんで、禁煙外来の力を借りようじゃないかという結論に至り受診した次第です
禁煙外来の概要
禁煙外来のポイントとして、以下4項目を満たしていれば治療費が健康保険の適用になります
- ニコチン依存症のスクリーニングテストが5点以上
- 1日の平均喫煙本数×これまでの喫煙年数=200以上
- すぐに禁煙を始めたいと思っている
- 禁煙治療を受けることに文書で同意している
出典：厚生労働相
禁煙治療スケジュール
禁煙治療は12週間が基本となっていて、その間に5回の診察を受けることになっています
出典：Pfizer社初診→2週間→2週間→4週間→4週間の間隔で通院する感じです
禁煙治療において処方される禁煙補助薬は
- ニコチンパッチ(ニコチネルTTS)
(貼り薬) - バレニクリン(チャンピックス)
(内服薬)
の2種類があって、患者に合わせて処方されます
ここまでの実際の流れを簡単に説明するよ
初診～2週間の流れ
まず、診察前に上記ポイントの4項目を記入して、そのあと呼気一酸化炭素濃度測定をします
この測定で自分がどの程度の喫煙レベルなのかが分かるんですね
| 呼気一酸化炭素濃度 | 喫煙レベル |
|---|---|
| 0～7ppm | 非喫煙者 |
| 8～14ppm | ライトスモーカー |
| 15～24ppm | ミドルスモーカー |
| 25～34ppm | ヘビースモーカー |
| 35ppm以上 | 超ヘビースモーカー |
この測定は通院の度におこなって、自分の喫煙レベルが変化していくのを知ることができるんです
そして測定後、診察を受けて2週間分の薬を処方されて終わりになります
処方されたチャンピックスは最初の1週間は0.5mg錠、8日目からは1mg錠を飲むようになっています
- 1日目から3日目までの飲み方……0.5mg錠を1日1錠飲む
- 4日目から7日目までの飲み方……0.5mg錠を1日2錠（朝夕）飲む
- 8日目以降 … 1mg錠を1日2錠（朝夕）飲む
実はこの薬には驚きの特徴があって、飲み始めの1週間は普通にタバコを吸ってもいいということなんです
最後の吸い納めってとこでしょうか、そして8日目から完全に禁煙スタートってことになります
もちろん、薬がすぐに効いてタバコを吸わないのが理想なんですが喫煙者の多くはきっと、スパッとやめることはできないと思うのでありがたい(？)特徴かも知れませんね
そして、2週間後に通院して呼気一酸化炭素濃度測定をして診察を受け、次の2週間分の薬を処方してもらいます
以上が初診～2週間後までの実際の流れになります
この段階で禁煙が成功していれば、ここで薬の処方も終わり禁煙治療も終了となるんですが、僕はまだまだ無理そうなので2週間後～4週間後の薬を処方してもらい継続となりました
禁煙治療の費用
基本的な12週間で5回の通院、健康保険適用で受診した場合の大まかな費用は以下の通りです
- ニコチンパッチ（貼り薬 商品名：ニコチネルTTS）を使用の場合： 約13,000円
- バレニクリン （内服薬 商品名：チャンピックス）を使用の場合： 約20,000円
金額を見ると結構高いなと感じますが、通院毎に診察料と次の通院までの薬代を支払うようになっています
なので20,000円をまとめて払うというわけではないので、そこまでの負担にはならないと思います
チャンピックスを飲んでみた感想
禁煙ができる薬っていったいどんな薬なんだろう？って思ってたんですけど、実際に飲んでみた感想としては…
タバコを吸いすぎて今はもう吸いたくない
分かりやすく言うとこんな感じで、体的にはタバコを欲してないのが分かります
ここで重要なのが、あくまでも“体的には”ということです
体はニコチンを欲しがってないけど、頭が吸いたいと思っちゃうんです
タバコを吸うタイミングが普段の生活の中でルーティン化しているので、どうしてもそのタイミングになると吸いたい欲求が出てくるんです
吸いたいと言っても、ニコチンを摂取したいと言うよりタバコを吸う行為をしたいという気がします
いつも吸っていたタイミングになるとタバコが恋しいんだよね…
薬の効き目は確実にあるね！
個人的な感じ方ですが、チャンピックスを服用すれば体はニコチンを欲しがりませんでした
実際、飲むまでは半信半疑だったけど薬の効果は間違いなくあると思います
ただし、効果があるからといって確実に禁煙に繋がるわけではないのでご了承ください
チャンピックスには副作用がある
禁煙外来の予備知識として2万円くらいかかる・100%やめれる保証はないくらいは知っていましたが、その他に処方されるチャンピックスには副作用があることを受診してから知りました
いったいどんな副作用があるのかしら？
この症状は2時間くらいで自然となくなって、何事もなかったようにいつも通りの体調に戻ります
1ヶ月くらい経てば、こういった症状も出なくなるらしいので、僕はもうしばらくの辛抱になります
その他に製薬会社から報告されている主な副作用は以下の通りです
- 吐き気
- 頭痛
- 上腹部痛
- 便秘
- お腹のはり
- 普段と違う夢をみる
- 不眠
上記が副作用の全てではないようなので、もしチャンピックスを飲んで他にも気になる症状が出たらお医者さんに相談することが望ましいでしょう
禁煙治療2週間が過ぎて思ったこと
禁煙をしたいと本気で思う強い意志があれば、薬に頼らず自力でタバコをやめれるんじゃないかと思うんですよね～
だけど自力でやめることができないのは、本当にやめるんだという確固たる意志が足りないんだと思う
今回、禁煙外来で処方されたチャンピックスを飲んでみて分かったんです
薬の効果はきっちり現れていて、ニコチンを摂取しなくてもやっていけることがわかりました
だけど、頭が覚えているんですっ
朝、家を出る前に1本
仕事の休憩中に1本
昼ごはんの後の一本
うまいと感じる1本の記憶が頭から抜けなくて、ついついタバコに手が伸びちゃう
実は吸ってもいい1週間が過ぎたあともちょいちょい吸っちゃってたんです…
ダメだと分かっていても、体が欲しくないと言っていても20年以上のルーティン的行動と記憶が「1本だけ」と頭をよぎってついつい…
うまいっ
て感じないんだよね
吸ってたのね💢
うまくないのに吸っちゃうという行動をどうにかしなきゃいかんのですよ
こればっかりは薬ではどうにもならないから結局自力で抑制しなきゃいけないんですね
最終的には確固たる意志がものをいう
みたいな結論に至りました
現在、禁煙補助薬チャンピックスの服用を始めてから2週間が過ぎて色々と見えてきましたが、なんとか禁煙に漕ぎ着けたいので引き続きがんばりたいと思います
全12週間の禁煙治療のうち、初診～2週間を終えて新たに2週間分の薬を処方してもらい初診～4週間を目指してスタートしました
これから更に2週間の服用を続けてどうなっていくのか不安と期待で胸いっぱいですが、次回の診察が終わったらまた経過報告をしたいと思います
それではまた2週間後にお会いしましょう↓
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